【x64】M1搭載MacでAutodesk Inventorを使う【Parallels】

IT

Autodesk Inventorは学生であれば年額数十万のライセンスが無料であることから同社のFusion 360と並んで学生が利用するCADとして好評です.

Fusionと異なりInventorにはMac版がありませんが,従来のIntel版のMacではBootCampでWindows環境を用意すれば使用できました.

ところが,アップルがIntelチップを廃止しArmベースのM1を搭載したMacに移行することなり,Windows環境がMac上に構築できなくなりました.

こうなるとInventorやめるかM1 Macをやめるかの選択をする必要に迫られますが,マイクロソフトのWindows Insider Programで配布されているARM版Windowsでx64エミュレーターが実装されたとのニュースを目にして,Inventorが動くのではないかと考え実験してみました.

Windows Insider Program

ARM版Windowsは通常配布されておらず,開発中バージョンのプレビューの形式で配布されています.

まずこちらからWindows Insider Program に参加します.

さらにこちらからWindows 11 on ARM Insider Previewをダウンロードします.

Windows Client ARM64 Insider Preview – Buildのボタンで最新のイメージがダウンロードできます.

Windows10のARM版Insider Previewの配布は終了しており,現在ダウンロード可能なのはWindows11版のみです.

Parallels Desktop 17

M1搭載MacでARM版Windowsを動かすためには仮想化ソフト「Parallels」が必須です.

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現状その他の仮想化ソフトで対応しているものはありません.

最新のmacOS Montereyに対応しているのは今年リリースされた「Parallels Desktop 17」です.

サブスクリプションと買い切り版の両方が存在しますが, ARM版Windowsを動かす際はどちらでも問題ありません.

また,App Store版はサブスクリプションの値段が同じにもかかわらず機能が制限されているのでやめたほうが無難です.

とりあえず一旦試すだけなら2週間無料のトライアル版で十分でしょう.

インストール後にイメージからWindows環境を構築します.

上部のイメージファイルから~インストールを選択し,続行します.

「ダウンロード」フォルダにイメージがあれば自動選択されます.

メモリ割り当てを最大化するためゲームのみを選択

適当に名前を付け,保存先を選ぶとWindowsが起動します.

スクショを取りそこねたのでイメージ

Windows11の言語設定の不具合

最初にインストールした際に適当に言語をいじったところWindowsボタンが反応しなくなったり設定が開かなくなる不具合が発生し,再起動しても治らず,再インストールを余儀なくされました.

いくらかTwitterを検索してみたところ現時点のバージョン固有の不具合のようです.

英語での使用も考えましたがこちら↓の方のツイートでとりあえずの対処はできました.

Autodesk Inventorのインストール

あとは通常と同様にWindowsのインストーラー(x64版)をダウンロードして実行します.

上記2つは任意ですが,Electrical Catalogはインストールしないと警告が出たためインストールしました.

インストールが終われば特に問題なく使用できます.

操作感・既知の不具合

私のMacBook Proはメモリ16GBなのでParallelsには8GBを割り当てています.

操作してみた感じではメモリ8GBのWindowsノートPCでの使用感に近いです.

メモリ不足でもっさりしている感じは否めませんが(操作感に限って言えば)まったく使えない!というほどではありません.

ただし,致命的な不具合として,なぜか既存の穴をフィーチャ編集で穴径を変更すると必ずクラッシュします.

タスクマネージャーの詳細タブからinventor.exeを右クリック→プロパティを開き,互換性タブ→エミュレーション設定の変更でいくつか設定を調整をしてみましたが解決しません.

そのほかにも使用中にクラッシュすることは多々あるので現状での本格的な使用は難しいかもしれません.

まとめ

M1搭載Mac上でParallelsを用いてWindows11の仮想環境を構築し,Autodesk Inventorを動かすことは一応できるがまだ実用的なレベルとは言い難いです.

上記の穴関連の不具合もInventor自体がWindows11に公式で対応していないためそこに由来するものかもしれませんし,x64エミュレーターの不具合,Parallels関連の不具合といった可能性も考えられます.

まあやっていることの複雑さを考えたら動くことが奇跡だろうと思います.

幸いにもWindows 11 on ARM Insider Preview 自体は頻繁に更新され続けているのでどこかで治ってくれることを願うしかないです.

上記の不具合で解決方法や回避策等がわかりましたらTwitter等でご連絡いただけましたら嬉しいです.

↓日本語で唯一実用的なInventorの参考書です.これ以外はまともなのはありません.

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